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ラース・ワウの聖戦士

 TVゲームのプレイステーションやps2を主にゲームリポートしたブログです。

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2017.11.18 (Sat)
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零~赤い蝶~



【もう5~6回はクリアしている】

 よく人生を変えた本と出会った、という言葉はあるが、このソフトはまさにそのゲーム版といった所だろ
うか。あまりにも感情移入してしまったため、現実の生活にも少し、非日常性の侵食があったくらいだ。



 大げさな物言いだったかもしれないが、これまでとは違う視点ができたことは事実だ。
 例えば、古い農家や昔の蔵、神社や破れ家屋のようなものを見かけると、思わず見入ってしまうこととか。
他にも、日が暮れる前の山麓などや鬱蒼と生い茂る森林のような自然にも、関心を持つことが多くなった。



 かつて日本のどこかで、この村での出来事と似たようなことが起こっていたかもしれないと思うと、心も
身体も何だかゾクゾクしてくる。

 村の配置や色んなアングルから映し出される蔵など、よくこれだけのものを作り出したなあと思っていた
ら、先日放送のテレビドラマ、確か金田一の「悪魔の蹴鞠歌?」にそっくりな場面がいくつも出てきた。



 あまりの類似ぶりに、これはデジャブかと一瞬錯覚したほどだ。ちなみに、このドラマもかなり恐ろしく、
さすがゲームの参考にされただけのことはある。
 
 実は前作・零~zero~よりもこちら(赤い蝶)の方を先に終わらせており、しかも年をまたいで何度もク
リアしている。それでも、まだ飽き足らず、在庫の山から再び引っ張り出してきてゲームを始めようという
のだ。いかにこのソフトの虜になっているかがわかろうというものだ。


拍手[0回]



【語り尽せぬゲームの魅力】

 なお、再び始めるからには、ゲームの進展状況を改めて確認しておかねばならない。すでに霊リストの10
0%は達成しているし、ナイトメアモードを除く全てのモードも制覇した。
 強化レンズも全部揃え、ミッションモードも全て終わらせている。では、何が残っているかというと、ミ
ッションモードをオールSでクリアという難条件だ。



 前作のミッションモードは、一通りクリアすればそれで終了できたが、今回はSランクを取ることが目的
となる。特典として、2種類の衣裳が追加されるのだ。

 1作目の深紅と似た格好だが、その実現の可能性は極めて厳しい。今までに何度も挑戦して、その度に挫
折してきた。鬼のような難易度といっていいだろう。1度は疲れ果て、もう手を出すまいと決心したものだ
が、この前終わらせた~zero~の深紅の初々しさを見て、再び火がついてしまった。

   

 言うは易しだが、実行はたやすいことではない。今回は簡単に引かない決意をしたが、そのおかげで己の
アクションの力量を超えるものに挑んでしまったかもしれない。先に待っていたのは、文字通り塗炭の苦し
みを味わうことだった。

 ミッションモードで高得点を出して上位ランクを狙うには、強化レンズが必須となる。しかし、間を数年
置くうちにすっかり使い方を忘れていた。おまけに、少しシステムの異なる第1作も挟んだので尚更だ。



 昔、馴染んでいたはずの感覚を取り戻すのにだいぶかかった。強化レンズの中でよく使うのが刻、零、滅
の3つになる。わからないのが「連」で、入手条件が厳しいにも関わらず、名称の由来となっている連射は
できなくなっている。

 何とかしようとして色んなボタンを試したが、一向に事態は改善しない。ゲームバランスを崩すので削ら
れたのだろうか? 残ったのは、シャッターチャンスでなくてもそれなりのダメージを与えられる機能だけ
だ。もともとはどんな性能を想定していたのかが知りたい。


【各ミッションの進捗状況】

 この時点で、25あるミッションの内、Sランクでクリア済みなのはたったの2つだけだった。最初の方にあ
るミッション4がえらく難しくて、ここが目の上のたんこぶ的な場所となリ、停滞の根源と化してしまって
いた。

   

 後で考えてみると、コンボなしでもどうにか達成できるという意味で、あの位置にあったようだが、いか
にも並び順が悪い。
 もちろん全部が全部、難しいものばかりではない。中でも、澪と繭2人が出てくる10、20、22の3つはどれ
も楽なものばかりで、1種の息抜きといえる。12や13も1回でクリアしても不思議ではない。



 厄介なのは、何度挑戦しても弾き返されてしまう高難易度のミッションだ。9から始まって11、14、16、
21の5つは特に時間がかかった。これらをやった後は、汗も掻き大変疲れ果てた状態になる。

 クリアしたのも偶然の産物によるもので、もう1度やろうとしてもできない。何のためにこんな難しいも
のをやらさられるんだろうという疑問に苛まれる状態だ。



 それでも、ここまでは努力の果てにはどうにかなった訳ではあった。あらゆる手段を尽くしても、残って
しまったのが15、17、25の3つだった。25はそれでもましな方で、コンボをつなげられ、「連」をうまく使
えたら、いつかはクリアできる。

 15と17が最難関なのは、2つともコンボ3HIT目で必ず「刻」を使ってとどめを刺さなければいけない点に
ある。これは絶対条件で、他の代替手段はない。



 霊力最大消費の「滅」で撮っても、刻のコンボボーナスで得られるポイントには及ばない。このコンボは
3つまでしかつながらないので、他の格闘ゲームのように1つ1つは、容易には成功しない。
 さらに、コンボ中のルールとして、怨霊が壁にめり込むと途中で止まってしまうことや撮影中も他の敵が
邪魔したりすることも、難しさに拍車をかけている。

 コントローラーの古さが原因か、強化レンズの反応も鈍いので、3HIT目にフィニッシュが決まるのは、も
はや曲芸に近い。

【撮影のプロになれるほど写しまくったが・・・】

 さらに詳しくいうと、15はそのコンボを2回成功させなければならない。双子の霊のうち、片方は全く実
体がない。こちらからは攻撃できないのに、相手からのダメージは受けるという、ちょっと卑怯な存在だ。

  

 見分けるには、ギリギリまで引きつけて赤ランプが点灯するのを待つ必要がある。また、この双子の霊は
小さいのでコンボをつなげるのが非常に難しい。
 画面には捉えているのに、なぜか途中で照準から外れてしまうのだ。こうなると、元々できないのではな
いかと思ったりもする。

 
  
 それでも意地で成功させた後、ようやくもう1人の紅い着物の少女の方に移る。こちらのコンボは随分と
決まりやすい。飛びかかってくるタイプとその場から動かないタイプで難易度に差があるようだ。

 ただ、紅い着物の少女も3HIT目の「滅」で倒す必要があり、その前に死んでしまうとSランクはお預けに
なる。これは少女の体力が減り過ぎていたためで、途中で余分な撮影をしていたことになる。
 15はそこが非常にシビアで、1枚の撮り逃がしもない位の心構えで臨まなければいけない。

   

 しかし、細かい話だが、純和風のこの「零」のストーリーにコンボとかHITとかいう用語が出てくるのは
ちょっと違和感がある。ゲーム画面にも表示されるのでそのまま使っているが、苦心しても漢字に変換した
方がさらに雰囲気が出たかもしれない。



 17もどうしようもなく難しかったが、攻略本の説明にちょっと惑わされた感が強い。具体的には、タイミ
ングが違っているのだ。
 囲まれそうな状況をすり抜け、すぐ反転し撮影するような書かれ方をしているが、実際はかなり離れた所
まで走り、一呼吸置いてからカメラを構えると、ちょうどコンボが始められるようになる。
 
 偶然、そのことに気づくまで延々とやり直しを積み重ねていた。コンボ成功後は、残った怨霊をできるだ
け高い得点で倒す。最後の1枚を撮る時、目標スコアに届くかどうか微妙だったので思わず手に汗を握った。

 あの瞬間の鼓動の高まりは、今でも思い出されるくらいになっている。
 17の方がかけた時間は長かったが、難しいコンボを2セット続けなければならないことを考えると、15が
1番難しかったように感じられる。

【まだ飽き足らぬ】

 ようやく、全ミッションクリアでコンプリート画面が出た時は、記念に録画しておいたほどだ。オールク
リア、完全制覇だ! 早速、追加された衣裳2種類を見てみる。

 最初は嬉しさのあまり気づかなかったが、ゲームを進めていくと何かが違う。前作の深紅の時のような色
気や感動はない。体型だろうか、表情だろうか。主人公・澪の顔つきがパッケージイラストのままだったら、
たぶん不満に思うようなことはなかっただろう。Xbox版だとだいぶ改善されてるようだが。
 


とはいえ、苦労の末に手に入れた追加の衣裳2種(E・F)なので、もう少し掘り下げてみる。Eの1番の特
徴は、最初の服装(ノーマル)にかなり近いということ。
 A~Dのコスチュームは、せっかく変えてもムービーの映像と異なる場面が出て、違和感を醸し出してしま
う。現代に近い服装と、浴衣や着物との対比だ。



 それがEだと不自然さはだいぶ減る。学校の制服姿なので、ムービー時の大正ロマンのような雰囲気にか
なり合っているのだ。では、ノーマルとEとの違いはというと、ズボン+スカートの垢抜けなさに対して、
スカートと黒ソックスの可憐な姿ということになっている。

 結構この違いは大きく、ドアを開ける時などの動作に何となく色気が感じられるのだ。ちなみにFは、赤
系のブレザーのようなもので、好みの違いはあるが、こちらは1度全ムービーを見る所まで行ければ充分か。



 さて、準備も整い、いよいよストーリーモードを再開する所までやってきた。もう何回もクリアしている
ので、フィルムは零式以外はほぼ90枚以上あり、万葉丸も99個、集めにくい御神水も40個以上ある。
 特筆すべきは、ミッションモードを延々と続けてきたおかげで、霊力ポイントが99万を超えて打ち止めに
なっていること。いかにこのゲームに熱中していたかがわかる。

 せっかくなので、今まで手をつけなかったナイトメアモードで始める。服装はもちろんEに決まり。いか
に難しかろうと、ミッションモードでした苦労を思えば何ということはない。

【改めて全ての章を探求】



 まずは一の刻からだ。戦闘はほとんどなく、キャラクター操作やカメラの写し方などを学んでいくステー
ジになる。もうすでに数を忘れてしまうほどクリアしているので、フィルムや回復薬などのアイテム集めは
最小限で済む。



 浮遊霊の撮影からも解放されており、ゲームの展開は早い。ただ、使っていた攻略本に各場面ごとの地図
が載っていないので、現在位置がわかりにくい。
 あるのは全体マップだけで、後は部屋名のみの表示。これでは次の目的地を探すのは難しい。まぁ、あく
まで早解きの際に不便だということだが。



 もう何度もやっているはずなのに、所々で挿入されるムービーや繭との会話を見飽きていないのは意外だ
った。出来の悪いストーリーや不自然な場面はちょっと嫌な記憶として残るものなので、それがないという
ことは、よほど練り込まれたシナリオなのだろう。
 これを誉め殺しや贔屓の引き倒しというのかもしれない。



 二の刻はうまくやれば1度も戦闘をしなくて済む。もちろん、初めてゲームをする人は戦わないと、念珠
や霊石を得られないので損してしまうが。そこは自分の判断になる。



 蔵の中に閉じ込められている少年は、髪が白く見えるせいか、とても日本人とは思えない。物語の設定は
江戸時代以降らしいので、もしかするとハーフという可能性もほんの僅かながらあるが・・・。
 前作の真冬(兄)はともかく、無理に美青年を入れ込まなくても良いのでは。現実味がない。

【人物相関図の怪】



 三の刻は、狭い部屋での怨霊2体との戦闘がある。ミッションモードSSランククリア(Sのさらに1つ上)の
実績があるのに、大そう苦戦したのはかなり情けない。どうやらアクションの腕が上がったというのとは違
うようだ。

 
 
 片方に気を取られている間に、しつこく体当りをされ、体力をだいぶ削られてしまった。それでも万葉丸
だけでしのげたのは救いだった。
 先の展開を考えると、数が限られている鏡石(生き返りの効果)を使わずに済んだのは励みになる。



 ムービーで八重と紗重の双子姉妹が初登場する。現実社会でも、双子は一種独特の存在感があるので、そ
れをゲームに取り入れるとなれば、なおさら効果的だ。
 しかし、前作に出ていた宗像八重が黒澤八重の後の姿だったのには驚いた。妹の紗重と比べて存在感が薄
いのは気の毒だ。

 ゲーム世界の話ではあるが、せめて寿命を全うし、怨霊にならないでいて欲しかった。
 家族系譜が入り組んでいるのでわかりづらいが、黒澤八重の子孫が前作の主人公・深紅ということになる。



 さらに調べてみると、射影機を発明した麻生博士の子孫が本作の主人公・天倉姉妹となる。これも見落と
しがちだが、終盤の強敵・縄の男は民族学者、真壁のなれの果てだったこともわかる。
 さすが村社会ニッポン。人間関係の密度が狭く、濃い。



 四の刻は、繭が戻ってきて比較的長期間、一緒に行動することになる。これは貴重な時間だ。また、2人
いたからといって、怖さとか緊張が減るわけではないのがこのゲームらしい。



 サポート役となるはずの繭が、敵の注意をそらすなどの手助けをしてくれず、ただ頭を抱えて座り込んで
しまうという無戦闘能力ぶりからくる訳だが。それでも1つ役に立ってもらう方法がある。
 囮として怨霊に襲わせ、それを横から撮影し撃退する方法ではあるものの、ゲームオーバーの危険性もあ
り、なかなか実行はしづらい。時たまそのようなケースも発生するという位か。



 それでも、ストーリーの流れでは、2人一緒に装置のスイッチを踏み、先へ進んでいく等の演出が随所にあ
る。かつて行われた双子の儀式の一端を垣間見ることができるようで、面白い。

【言葉では言い尽くせぬ美貌】



 五の刻は、黒澤・逢坂・桐生と各家を駆け回る。もう1つ、廃屋となってしまった槌原家の前にも立ち寄る。
 カメラで中を覗き見ることはできるが、中へ入ることはできない。なぜ、家系が途絶えてしまったのか。
そこにはどんなドラマがあったのか、興味をそそられるところだ。



 六の刻は特徴のあるステージで、人形が天上から吊るされていたり、人形の部品をかき集めたりとお化け
屋敷ならぬ「からくり屋敷」の気分を満喫することができる。
 もちろん、本物(?)の動く人形が(ミッション15に出ていた強敵)屋敷をうろつき、襲いかかってくる。



 これは手強いので、できれば戦闘は回避したい所だが、2回は必ず戦わなければならない。元は同じ少女で
も、紅い着物の少女と違ってまるで無表情なので、恐怖感は倍増だ。以前に何があったのだろう。



 また”からくり師”なる人形使いが登場するのも面白い。2体の人形を空中に浮かせて攻撃してくる様は、
まさしく和式の魔術師だ(糸で引っ張られるような人形の動きは、まるでジオングの有線ハンドビームのよ
うにも見える)。



 七の刻前半は、カメラを落として戦う手段を失い、紗重から逃げ回るステージ。それにしても、紗重は生
前のおしとやかさとは別人のごとく、恐ろしげな表情で追いかけてくる。



 しかし、美人なのでそれほど怖さは感じない。むしろ嬉しいくらいだ。オープニングのシャッターチャン
ス時の映像なども、魅入られるような美しさ(ちょっと怖いが)。
 こちらを主人公にして、もっと出番を増やしてもらった方が良かった。顔のアップも、スタイルも八重姉
妹の方がより整っている。いっそのこと、立場を逆転させてもらっても、全く構わなかった。

【綿々と続く、双子の系譜】

 後半になると、初登場というべき、紅い着物の少女が現れる。とはいえ、もうお馴染みの存在だ。
 可愛らしい仕草が特徴の愛くるしい(?)怨霊で、名を千歳という。立花樹月(蔵に閉じ込められた少年)
の妹ということだが、兄とはあまり似てなく、こちらは純和風の顔立ちといえる。本当に兄妹か。



 双子といえば、例のミッション15に出演のもう1組、人形の姉妹がいる。後に後略本を見て、その生い立
ちと運命がわかった。姉妹の名は桐生茜と薊。

 儀式での失敗のあと、あのからくり師なる父親によって、人形に魂を封じられてしまったという哀しい運
命を持つ。同じ悲劇の儀式の犠牲者であるが、立花家と桐生家の辿った道程はだいぶ違う。
 自我の芽生える前の、幼女の時期に命を絶たれてしまった桐生姉妹は、あのような無表情の権化になり、
屋敷をうろつく人形にならざるを得なかった。



 対して、立花千歳は少女とはいえ、自ら判断のできる時期まで成長。その最期が押入れに隠れている最中
という割と可笑しな状況だったため、ユーモラスな行動をする愛らしい怨霊が出てきてしまった。

 最初に見かけたときは、遠目からもわかる赤の派手な着物で、普通に歩いていたので屋敷にいた生き残り
ではないかと思ったほど。
 感情表現もするし、近くに寄ったとき、怖くもなく嫌な気配がしないのは紗重と千歳の2人だけ(あくま
で好みによる)。相手は怨霊なので、触れられたらもちろんダメージを受ける。



 付けたしではあるが、足の指まではっきりと確認できるのは全怨霊中、立花千歳と飛び降りた女だけなの
だ。幽霊に足はない、の基本的路線は忠実に踏襲されているらしい。



 千歳は倒しても何度でも現れるが、それほど強くないので負担にはならない。攻撃を外した時のすれ違う
姿、しゃがみ込んで叫ぶ時の表情、真っ暗になったあと鈴を鳴らしながら、ちょこちょこ走り回ったりする
等の一見無駄な動作がたまらなく愛おしい。よくぞここまで作り込んでくれた、と感謝したい。



 ゲーム中でも、紗重と千歳の登場するこの七の刻が絶頂期であり、終わらせて次へ進むのは惜しいくらい
だ。いっそのこと2人のいる屋敷へ住みたい、なんて考えるほどこの場面の虜になってしまっているのだ。

【まだまだ続く、興味深い展開】



 八の刻は、救い出した繭と一緒にある目的地へと向かう。それは村の外れにある巨大な朽木。
 内部は家一軒まるごと入りそうな巨大さで、古い置物やびっしりと並べられた風車がカラカラと音を立て
て回っている。独特の哀愁を漂わせる異質の空間で、これだけの舞台装置が整っているとなれば、誰しもあ
る種のノスタルジーを感じずにはいられない。



 人によっては子供時代に神社の大きな木の中へ入って、隠れんぼなどをした記憶などを思い出すこともあ
るだろう。



 中のあまりの静寂ぶりに、さっきまで逃げ回っていた事実も忘れ、つい我が身を振り返ってしまったりも
する。村へ入ってから、怨霊には出くわすし、真っ暗で怖い家屋の中へも足を踏み入れねばならない。
 外ではまだ怨霊がうろついている筈だが、侵入することはできないようだ。


 入ってきた所は何の変哲もない穴だが、守護霊の加護でも備わっているのだろうか。ともあれ、久しぶり
に安住の地を得て、主人公の姉妹はひとまずは落ち着けたといえそうだ。
 倒れ込んだ繭は、またしても何もせずお荷物ぶりを発揮する。そもそもなぜ、身体が不自由かといえば、
2人で遊んでいた時、崖下へ落下して負傷したのだという事故があったことを改めて思い出す。



 見た目には元気そうなので、この娘が大儀そうにしている所を見ると、つい疑問符が湧き上がってきてし
まうのだ。この疑念は、後にエンディングのあるパターンとして現れるので、やはりそういうことを意識し
て作られたということなのだろう。



 家紋風車を探すために訪れた蔵で、白髪の少年・樹月の死の真相を知ることになる。この時のムービーで、
紗重がぶら下がっている樹月を前に、思わず顔を背けるシーンがある。
 村人の態度から、樹月は見せしめに殺害されたと思っていたが、八重と紗重を逃した責任を取って首を吊
ったのだということがわかる。どちらにしても結果は変わらないが。



 それにしても、樹月は最後まで澪を八重と思い込んでいたのが不思議だ。目が悪かったのだろうか。あま
り似てない。設定に少し無理があるか?
 1人だけ怨霊にならなかったし、村をうろついている紗重と遭遇した時は、果たしてどんな反応をしてい
たのか。興味のあるところだ。



 家紋風車を集め終えると、大掛かりな仕掛けが作動する。それはさながら巨大公共事業のようで、田舎の
この村には相応しくない。ダムの水路のようなものと言えばいいのだろうか。



 これだけの大仕事を成すには、掘るも掘ったり、映画「大脱走」並みの動員を計らねばならなかったと思
われる。その繋がる先は、数百メートルはありそうな遠く離れた神社の中だった。

【まるでダンジョンのような地下空間】



 いよいよ終ノ刻。物語は大詰めを迎える。脱出口のある神社へと向かう途中、行く手を塞いだ村人によっ
て繭はさらわれてしまう。ここで1つの選択が用意されている。
 1人でそのまま神社に入り、村からの脱出を図るか。決行すると、短いが印象深いエンディングになる。



 ゲームオーバー扱いだが、他の2つのエンディングに比べて見劣りはしない。もう1つの結末といっていい
かもしれない。
 普通は、さらわれていった繭を見捨てはしないと思うので、繭を取り返すべく後を追うことになる。繭は
儀式の行われる黒澤家の方へ連れていかれた。



 広大な黒澤家には秘密の場所がいくつもある。地下の貯蔵庫もそうだし、北側は山にでも面しているのか、
廊下の脇に樹木が生い茂り、空中回廊のようなものが通っている。まるで大名屋敷そのものだ。



 その先の縄の御堂で、黒澤家当主との戦闘になる。村を守るために弟を犠牲にし、娘の八重と紗重さえも
差し出した恐ろしい過去を持つ。ムービーでは、最後の顔のアップが死神のようだ。
 倒すと、らせん廊下を降りて地下道へと入り込み、かなり長い距離を進んで行くことになる。歩くよりは
走った方がいいかもしれない。


 
 目的地の贄座及び虚の地上部分に当るのが御園で、儀式に参加できない村人のために造られた祈りの場だ
という。
 ゲームでは、深道の途中に8体もの忌人が出現する。生前はただの人間だったはずなのに、怨霊になった
ら怪力と打たれ強さを身につけた、脅威の存在だ。



 彼らを苦労して倒しても、この先でゲームオーバーになる確率が高いので、全て逃げた方が時間と労力の
節約になると思われる。
 走って逃げるのが基本で、もう一方のカメラの「避」の機能は使い方が難しい。怨霊に掴まれて、画面が
顔のアップに切り替わった瞬間にボタンを押すというものだが、常人の目では追いきれないものがある。



 VTRのスロー再生でようやく確認できるほどだ(このマニアックな方法で紗重の通常時の表情が見られる)
。避の成功率は3回に1回程度と割り切り、運が良ければ発動と、ボタン連打が1番かもしれない。

【黄泉の国への入口】

 深道は途中から、水脈の傍らを通ったり、鍾乳洞のような所に出たりとまさに地下洞窟へと変貌する。
 現実の世界でも、このような施設を造り出すのは大変で、1つの村の労働力で賄えるものなのかという疑
問は若干あるが、その設定を受け入れれば、物語のクライマックスを迎えるには相応しい舞台が用意された
とはいえる。



 やがて、遠くから大勢の合唱する祈りの声が伝わってきて、儀式の行われる贄座がロウソクの淡い光で照
らし出される。中心の広場には走り回れる空間が広がっており、まさにこれから生死を賭けた決戦が行われ
ることを否が応にも指し示す。



 最初に現れる縄の男は、ワープして体力が徐々に回復してくる等、前作の霧絵に似た存在だ。ただ、それ
ほど苦戦させられる相手ではない。
 ノーマルモードなら、ここで終わるのだから楽勝だ。ハードモード以上の場合は、次の零の刻へと移る。

【死してなお美しい・・・】



 戦いを間に挟みながら章変わりするようで、何か妙だが引き続き零の刻が始まる。階段を降りていく時、
過去の映像が甦り、村を大償の災厄が襲った時の光景が澪の脳裏に飛び込んでくる。



 儀式の習わしに従い、死した後の紗重を深淵へ通ずる巨大な穴へ放り込んだわけだが、あり得ない事に彼
女は生き返ってしまい、映画ミザリーばりの超能力で虐殺シーンなるものが展開されていく。
 穴から空中に浮かび上がった時の紗重は、白い着物のためかどこか神々しく、怖い場面なはずなのになぜ
か感動して、その超人のような活躍に興奮しそうになったことを覚えている。



 古代の宗教がかった儀式の時なども、このような高揚感を周囲にもたらし、集団としての一体感を保つこ
とを目指していたのだろうか。
 しかし、ここで感傷に浸っていることはできない。ゲームはここが1番の山場だからだ。



 すでに何度もクリアしているので、記憶が薄れすっかり失念していたが、この先ちょっとしたミスでジ・
エンドになる意地悪な仕掛けがある。
 繭が恐ろしい速さで近づいてきて、触れられたら終わりというものだが、これで2回もやられてしまった。

 その都度、終の刻の深道へと入る所からやり直し。これがあるので、忌人との数回に渡る戦闘は避けた方
がいいという話になる。
 前作でも霧絵に追いかけられる、似たような場面があったが、コツを掴むまでは2~3回のやり直しは覚悟
した方がいい。なくてもいい嫌な伝統だが、3作目でもこの傾向は続くのだろうか。



 フレームが赤になるまで待ち、うまく撮影に成功すると(ここで焦って早押しすると、もう取り返しがつ
かないのだから厄介だ)、繭が紗重に変わり、追いつ追われつの攻防戦が始まる。

   
 
 戦闘自体は高難易度のミッション25と類似し、そちらで鍛えた腕があるので全く苦労はしない。設定は同
じようでも、縄の男はいない、ダメージは豊富に貯めた回復薬ですぐに体力を戻せると、まるで緊張感がな
いのには当惑した。

【続編にも期待大】

 エンディングで繭と紗重が大穴に落ちようとする場面、一瞬妙なことを考えてしまった。ゲームではもち
ろん繭を助けるが、もう1つの選択もあった。

 ここでもし紗重の方を救っていたらどうなっていただろうか? すでに死亡している身なので、現世に甦
るはずもないし、また深い恨みを抱いているので、周囲にもたらす悪影響は甚大だ。なんて、あり得ない想
像をするほど、ゲームをするうち紗重に入れ込んでしまっていた。



 話は脱線してしまったが、まだイベントは続く。繭を助けた後、澪の視線は2人が落ちそうになった大穴
に吸い寄せられるように向かってしまい、その見た光景の強烈さに彼女は失明してしまう。
 その後日談をもって物語は幕を閉じる。澪のそばに寄り添っているのは助け出した繭。足が悪いより、目
が見えない方がより重度らしく、面倒をかけていたこれまでの立場がすっかり入れ替わっている。

 その余裕なのか、慈愛からくるものなのか不思議な笑みを讃える繭。この先、平穏に暮らせていけるのか
ちよっと怖い結末だ。いや、それより繭と紗重がすり変わっていたとしたら・・・。



 もっとも、こちらはあくまでifのエンディングであり、正式には繭は行方不明のままで、澪も失明してい
ない。
 ともかくもこれで終了で、覚えているだけで5回以上はクリアしたことになる。第3作・刺青の声には行か
ずに、まだしばらくこちらに留まることになりそうだ。Fの制服とHのレザーが残っているので、VTR録画し
ながら再リトライの必要性は十分ある。



 何がそんなに良いのかというと、やはりムービーでの服装の変化が如術に現れるということ。CやE、Fは
肌の露出も多く、新たにゲームを始めたくらいの新鮮味がある。イベント数も多いので、飽きない。
 ミッションモードSクリアとナイトメアモードの達成で、やり込み度というものがあれば、100%近くにな
ったといえるのではないだろうか。

 ここまで入れ込んでいる理由はなぜかと考えてみると、村から1歩も出ずに全てが完結する、閉じられた
世界での物語性に惹かれるのだと思う。
 自分がその場面に居合わせたいとは思わないが、傍観者として見ているには最適だ。前作と3作目は現代
が少し混じってしまうので、そこの所の吸引力がやや弱い感じがする。



 何度やっても飽きることのない「赤い蝶」こそが、この数十年で最も影響を受け、気に入ったゲームとい
えるのではないか。ただ、主人公の点でいえば、前作の方が可愛いかもしれない。それで百点中99点。

 3作目はまだだが、黒澤紗重に良く似た主人公なので、かなり期待している。親戚なのか、もっと近い血
縁者なのか、同じ黒澤性だ。それにしても、偶然にしては両者は似過ぎている。これは必然か。




 迷っているといえば、3を定価で買うのと中古品とどちらにするか? ちょうど値段がつり合ってしまっ
ているのだ。零シリーズに心酔している身からすれば、礼儀として定価(再販価格)にするのが当然だが。

 ただ、慣れていないのでネットでの注文にやや抵抗があるのだ。こんなことで躊躇っているうち、徐々に
価格差がつき始めてしまった・・・。

                      <<終わり>>


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2016.02.04 (Thu)
Category[PS2 アクション・格闘系 ]
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