{パンゲア・お得データ集}
・隠しクラスのヒーロー、ヒロインになる方法
ダンジョンを1度もあきらめず、1000Gを集めてクリアする。
・完全クリアの方法
ヒーローかヒロインをパーティに加えて、マス(ダンジョン内のパーツ)を
21以上にすると現れるボスを倒す。
【コンピュータゲーム以前の歴史】
これから紹介する2つのゲームは、そもそも別の作品であり、一緒にしてしまうことは失礼なのだが、
発売時期がかなり古いということを理由に許して頂きたい。
昔のRPGでメジャーなタイトルのものでない作品には大抵、あるゲームの影響を受けている場合が
多い。
それは80年代のテーブルトーク型RPG「D&D」とそれが下敷きになって出来ているPCゲーム、
ウィザードリィやウルティマなどだ。
もともとこの年代のゲームを好んで遊んできた、コアで熱心なファン層は、新たに挑戦的な手法
(システム)で作られたそれ以降のゲーム(FF、DQ)を、肌感覚というか精神的に受けつけられない
傾向にある。
本人としては大変困りものなのだが、そういう人のために堅実で地味めなRPGが用意され、それ
なりの規模の市場を形成しているのだと思う。
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【対照的な戦闘システム】
より現実に即したD&D系のゲームの戦闘ルール(攻撃が当る/当らないはAC・アーマークラスで判定、
命中しにくくなるのと受けるダメージが減るのとは無関係。つまりいくら防御力を高めても、安全とは
ならない。
攻撃が命中する確率が変るだけ。ダメージはそのまま受ける)を1度知ってしまうと、FF側の突拍子も
ないHP999やらダメージが1万、2万といった奇想天外な数値が飛び出すゲームは、生物を扱っている
とは思えず、無意識に拒否してしまうのだ。
なので、たまにD&Dやウィザードリィの影響を受けたRPGを見かけると、砂漠の中でオアシスを発見
したようにホッと安心して、つい手が伸びてしまうのだ。そんな古めかしいものを愛するオールドファン
のためにも、将来もなくならないで欲しいRPGの一勢力ではある。
まぁ、それほど心配しなくてもD&D系ゲームは、地面にしぶとく根を張っているようで、たまに意外な所
かから顔を出してくるのも嬉しい。この最近の2013年時点でも、PS3でD&Dの名を冠したソフト(ミスタラ
英雄戦記)が復刻版として発売されている。
さて、2つの取り上げるゲームのうち、最初のパンゲア(スーパーライト1500シリ-ズ)はよりD&Dに近
い、原初の形を留めたシーラカンス的なソフトといえるだろう。しかし、そのシリーズ名の通り、造りが
シンプル過ぎて、継続的に長く遊べるわけではない。
【あまりに原点回帰が進むと・・・】
ソリティア、アンゴルモア等のパーティゲームと並べられている所を見ると、そういう主旨のゲームでも
ないようだ。レベルアップしてもHPが1か2ずつしか増えないし、与えるダメージもこれまた1か2と小さい。
先のFFの例と比べても、やや極端過ぎるが、どちらかを取れと言われればこちらを選ぶだろう。
1つ問題なのは、ルールを厳密にし過ぎて、パーティ間でアイテムの受け渡しさえ一切できないこと。
隣にそのアイテムを必要としているメンバーがいるのに、融通が利かないばかりに渡すのを諦めざる
]を得ない。
行き場のなくなったアイテムの末路は、泣く泣くの処分だ。
こんな簡単な行動もできないなんて、という不満はどこに向かうのだろうか。製作者にそのつもりが
なくても、誤解が生じ、お互いにとって不幸なことになる。
ダンジョンも自動生成で、無限にパターンがあるとはいうが、裏返せば、特徴がなく毎回似たような
マップを巡ることになるということだ。特定のイベントもなく、ただバトルやトラップ判定が繰り返される
だけなので、早晩に飽きがくるのは避けられない。
唯一の楽しみとなるお宝のアイテム集めも出現率は低めで、1つ見つけ出すにも時間がかかって
しまう。
それに、先に挙げたアイテム不渡しの制約が加わり、本当に欲しいものはなかなか手に入らない。
【お楽しみ要素は備わっているものの・・・】
シンプルには似つかわしくないが、隠されたクラス(職業)というものがあり、ダンジョンも3階以上ある
ようだが、そこまで持続させるための工夫や努力がこのソフトにはそもそもない。
よほどの愛好者でないと最後までやりきるのは困難だろう。
結局、10時間ほどで根を上げ、お手上げとなった。
【パンゲアの真の姿(大げさ)】
付属の解説書を読むと、1~4人までの多人数プレイが紹介されているように、本当の家庭パーティ
の場や仲間うちで1、2時間楽しみといった遊び方が本来想定されているようだ。RPGなど見たことも
いたこともない人でも、何の知識も特別な反射神経も要求されることなく、遊べるように作られている。
その基本方針は確固として貫かれ、安易な妥協の跡はない。反面、副作用として、あまりにも生真面
目で融通性に欠ける所があり、特定のファン以外の参加を妨げている。
やや話は脱線するが、このスーパーライト1500シリーズは実にオリジナルな品揃えを持っており、
パズル、数独、ピンボールなどの顔触れを見るとおのずとその傾向は窺える。修学旅行などに持って
いく定番ゲームシリーズやお手軽マジックセットによくラインナップされそうなタイトルばかりだ。
このパンゲアはそれらと同じ括られ方なのだから、ストーリー性のある重厚なRPGを期待するほうが
無理のある話だった。
あくまでもシンプルさが売り。しかし、パッケージに使われているイラストは、デフォルメされたファン
シーなもので、ここに誤解の生まれる素がある。
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